復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
秘密
数日後……。

嫌がらせを続けていたが、マリはなかなか学校を休まなかった。

八時過ぎに、奈々子が教室に入ると、すでにマリが席についていた。

ゴキブリみたいにしぶとい奴、と思いながら、奈々子は机に通学カバンを置く。

「あっ、谷ちゃん、ちょっと来てー」

と亜美に手招きされたので、通学カバンを持ったまま、向かった。

「ありがと~、これ欲しかったんだ」

理奈たち三人が、なにかを手にして喜んでいる。

「はいこれ、谷ちゃんの分」

手渡されたのは、パッケージに入ったままのマスカラとアイシャドウだった。

「えっ、いいの?」と奈々子はおどろく。

「うん、盗ったやつだから気にしなくていいよ」

亜美が笑顔で、こともなげに言ったので、奈々子はさらにおどろいた。
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