好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
二人の時間…
明日からテスト期間。



家に着いた私達はご飯を食べそれぞれテスト勉強をする。



私達の部屋…



亡き父が建てたベニヤ板を挟んで隣同士に育と私の机がある。



薄暗い部屋の勉強机のオレンジ色のライトだけが私の部屋を包みこむ。



ベニヤ板の隙間から育の部屋のオレンジ色のライトが私の部屋に漏れている。



『育…勉強してる?』



私は仕切りに向かって話し掛ける。



「うん」




『うん…』



私は再びシャーペンを走らせる。
< 34 / 408 >

この作品をシェア

pagetop