16の月-過去に戻れたら‥【完結】
2学期


**************


夏休みが終わった初日、まだ残暑が残る気だるい暑さの中
僕は学校へ向かう。


一昨日沖縄から戻ったところだったし
身体がとてもダルい。

こっちでも暑いのに、更に暑い思いをわざわざしにいった
両親の気持ちがさっぱり解らない。


クーラーが恋しすぎてたまらない…。


登校する生徒を目で追い、ある人を探す。


それは勿論、高宮さんだ。


僕の横を何人かの女生徒が追い抜かす。



高宮さん、まだ来ていないのかな…


なんて思っていたら、後ろからポンと叩かれた。


期待して振り返ったが、そこには中野が立っていた。

< 12 / 205 >

この作品をシェア

pagetop