幸せまでの距離
第5話《歩む先》



望んで不幸を目指す人などいない。



それぞれが、それぞれの望む未来をつか むため、自分の人生を歩いている。

幸せになりたくて、皆必死に生きてい る。

歩む先にあるのが、自分にとって良いこ となのか、悪いことなのか、知るよしも ないまま……。


思い通りにいかず、誰かのせいにしてみ たり、

自分の思考になげいてみたり、

己のことを全面的に責めてみたり。


どのような感情にも意味があるというの なら。

努力した分、成果が返ってくる世の中で あってほしいと願うのはワガママだろう か?


一部の心無い人間が、弱い者の尊い想い を、簡単に踏み潰していく。

そう感じるのは偏見だろうか?
< 632 / 777 >

この作品をシェア

pagetop