「わかってるってば」
ゆうき side
スマホが普及して、僕は、すっかりとりこになってしまい、

メールよりなぜかLINEが好きで・・・

その辺の女子には劣らないくらい、LINEを楽しんでいる。

影響を受けたのは、彼女のせいで・・・

僕たちは、大学時代って時間をいかにも、学生らしく満喫していた。

就職は希望せず、彼女と一緒に大学院へと進んだ。

時間は淡々と過ぎて・・・典型的な恋人のイベントはすべてやりきった感で・・・

「ありがとう・・・さようなら・・・」

大学院も終わるころ、彼女は突然・・僕の元を去って行った。

「なんでだよ・・・」

女性のほうが、割きりは早く、

僕は、納得も、諦めもできずいた、。

そこから僕の人生は変わったんだ。

俺・・・柏木ゆうき。

26歳を迎えて、正直、ふてくされている場合ではないと思う。

彼女の写真も未だ捨てられず、好きな仕事にも出会えず、

とうとう・・・姉が激怒した。

4つ違いの姉は僕には眩しくて、まさか、この年になっても変わらない。

でも、さすがに30歳って年に、現実を見たのか、仕事をあっさり辞めた。

そして、今は、婚活という名の・・・自主活動。

きっと、姉はやってくれる。

きっと、すんごい大物捕まえそうだ・・・

そんな姉貴から今回紹介された一人の女。

「凛?リンリン・・・・」

その女は

姉を先輩ってかなりのリスペクトぶりだが・・・

あなた・・・もう36だよね?

姉より6歳も上の女。

どう接したらいいのかわからない。

自分とは10も・・・

もはや理解できず、

僕は、眠れない日々が続いていたんだ。
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