復讐のkiss
第六章 最終決戦
最終決戦が開戦した。

大将を務めるのは、イスタ帝国ラメセス王。

次将を務めるのは、ラメセス王の弟、オシリス。

末将を務めるのは、ジュセフを副官に置いた

…ミラだった。


3軍に分かれた軍隊は、

それぞれ右、中央、左に分かれ、

ホルス国の軍を迎え撃った。


末将を務める事になったミラは、

最初は断った。

小娘が、軍隊の将を務める事など、

無理だと思った。

・・・だが、

ミラ以外のすべての者は、

誰一人、反対する者はいなかった。

…それはなぜなのか?


それは、ミラの今までの功績だった。

自分よりも大きな敵を、その華奢な体で、

抑えてきた。

味方が窮地に追い込まれれば、

いち早く気づき、それを助けに行く。

イスタの家臣すべてが、

ミラを認めたのだ。
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