愛し*愛しの旦那サマ。
やる気の女はどうやらやる気のようだ


夜、八時半を過ぎた頃。


ひとりダイニングテーブルに座り、ケチャップを持ちながら作りたてのオムライスと向き合う私―…

今からひとりきりで、このオムライスを食べようとするところです。


え?

なぜ、こんな時間にひとりで夕食を食べようとしているのかって?


私のあまりにものウザさに臣くんから愛想をつかされた。

わけでもなく、

私のあまりのもの変態さに臣くんから愛想をつかされた。

わけでもなく……


臣くん。

三月末。

年度末、最後の週末に、

“事務所の飲み会”

があるんですって……


だから、今夜はひとり、さみしーく、夕飯を食べるところなのです。

はぁー。

まぁ、社会人に飲み会はつき物なので仕方ない。

あまっていた冷凍ご飯と残り物の野菜で作ったオムライスを食べるとしましょうか……


そう思って、スプーンでオムライスをすくおうとした瞬間、

ぴたっ。

と、スプーンを持つ手が止まる。


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