彼女の恋~小指の赤い糸~
主任との関係


「あっ、紗季さんおはようございます」

「おはよう。
千夏は今日早退するんだっけ?」


「はい、衣裳合わせに……」


ズキンッと痛みが走った。


「結婚式、決まったんだったよね?」


「あの……紗季さん」


顔に出したつもりは無いけど千夏には分かってしまったらしい……。


普段は、ぽや~んとしていて鈍感なくせに気付いてほしくない時に限って気付いてしまう。


こっちは、必死で吹っ切ったフリをしているのに……。


「東條さんの事は、もう何とも想ってないって言ったでしょ。
そんな顔しないの」

何ともないフリをして見ても胸の痛みは消えてくれない。



「そうそう、安西さんは中島さんに遠慮する事ないんだぞ」



出た!!
そろそろ、来る頃だと思ったけどね。



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