君の生きた証~love in war~
始まりのとき

ナタリーside ~壊された日々~

私たちの暮らす寮は、学校から少し離れたところにある。

ちなみに、登校は、アレンとは別だ。



テニス部の朝練があるアレンは、とても朝が早い。

身支度を調えると、すぐにテニス部のみんなと学校に行ってしまう。

食事は抜いてるっていうから、心配だ。

あれで、よく体がもつものだと感心してしまう。




低血圧な私は、毎朝、新聞部の仲間と一緒に登校している。

朝は苦手だ。




制服を着て、学校に向かい、食堂で食前の祈りをささげる頃、やっと目が覚める。

敬虔なクリスチャンには、まだなり切れていないみたいだ。

あぁ、神様お許しを。

アーメン。




「おはよー、ナタリー」

「ノエラ、アグネス、おはよう」

「おはよう」



パトリシアに、ノエラ、アグネス、そして私の4人が毎朝一緒に登校するメンバーだ。
< 23 / 552 >

この作品をシェア

pagetop