【イメージポエム】書きます※野イチゴBerry作家さま作品へ
6紫鶴 様【君色キャンバス】
【君色キャンパス】
感情を無くした少女、紗波は美術部でキャンバスに絵を描くが、笑顔を描くことができなかったが……。
(紫鶴 様、採用ありがとうございます)


――――

凍てついた瞳に
色を成さない景色がただ……
映っていた


微笑みのない無表情な顔


何を描いても
納得できずに

ただ……描くモノを探していた


目の前の笑顔を
見つめていても
描くことができなかった



生きていない絵画

それが……わたしの心

わたし自身の姿


あの日
彼は見透かしたのかもしれない


笑顔を描きたい
何度も
消しては書き直した


指が……胸が……心が……
震えていた



チリっと
何かが……小さな音を立てた



彼と言葉を交わした


パレットに広げた幾つもの色たち

キャンバスに描いた絵画に
生きた魂を吹き込む


兆しだった――
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