夢蝶 ~なによりも大切なもの~
★第1章★
ーー深夜1時
暗闇に包まれたこの街で
そいつは現れた。
『こんばんわ。こんなところで何をしているの?』
静かな街に響く
澄んだ美しい声。
その声を発したのは
黒いパーカーを深くかぶった
小柄で華奢な少女だった。
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