シルバーブレット
経過報告
署に戻った煌達は、捜査に出ていた他の捜査員と調べた内容を報告し合う。



「被害者の足取りですが、昨日の昼頃、女と言い争っていたとの目撃証言がありました。」


「女?」




その話を聞き、隼弥はすぐにその女が煌の事だと気付く。

煌を見ると大丈夫だと言うように軽く頷いた。




「あ~その女、俺っス。」



「は?お前、害者と会っていたのか?!何で早く言わないんだ?!」



「…って言われても、俺病院行ってたし、帰ってきたら誰も居なかったしで、タイミングが無かっただけっス。」



「(開き直りかっ…)まぁいい。で、何を話したんだ?」



「何って、他愛ない話、世間話っスよ。」



「でも、言い争ってってたんだろう?」



「それはおやっさんが……俺の個人的な事っスから。事件には全く関係ないっス。それより、その後の足取りは分かったんスか?」




一人称を直せとか彼氏とか、本当に事件には全く関係のない事柄だったので、煌は先を促す。
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