いちごパンツのポートレート
一生の約束
新年の挨拶と結婚の報告
翌日。
二人揃って新年の挨拶&入籍の報告&結婚式の相談を兼ねて小原家に戻った。
そこで知らされた真実に私は驚愕する。
学はなんと10年も前から父に結婚の承諾を既に貰っていたことを
そして私以外の家族全員がその件を知っていた事に顎が外れそうなほど驚いた。
「学。思ったより時間掛かったな……」
ニヤニヤ笑いながら学を冷やかす蓮兄。
「ハハそうですね。かなり手こずりました」
苦笑いの学。
「舞衣。俺のとっておきのワイン美味かったか?
弁償させようかと思ってたけど……
結婚祝いにくれてやる有難く頂戴しろよ」
蓮兄は相変わらずの俺様口調
でもとても嬉しそうに笑っている。
『今まで王子に仕えた報酬にしたら安いもんでしょ……』
心の中ではそう思っていたけれど素直にお礼の言葉を口にした。
「かっ勝手に持ち出してごめんなさい……有難く頂戴します」
「学君これでやっと本当の息子になったわね……嬉しいわぁー」
母優子が両手を広げて学を待っている
「お待たせしました…ゆう…お義母さん(おかあさん)」
同じように両手を広げた学が優子を優しく抱きしめて微笑み見つめ合っている。
「・・・・・」
お母さん……
『婿ですよ。息子ではありません』
娘の目の前で婿にハグをする母優子
そのうちキスまでしちゃいそう……