ナンパ男との恋~最終章~
不器用な大人
お風呂を上がり
髪を拭きながら
輝樹の座る横に
黙って腰を下ろすと


「変な事言って
ごめんね・・・」


そう言う事しかできない。



そんな時に
タイミングよく


ピンポーンっ


というインターフォンの音と同時に



「センパーイ?」


玄関を開け

そう叫んでいる健二くんの声が聞こえた。



「まだ準備してねぇから
上がって待っとけ」



玄関の方に向かい
そう叫ぶと

しばらくして
健二くんが姿を見せた。



「お、春菜ちゃん。
あれ?子供達は?」


「遊びに連れて行ってもらってて」


「そうなんだ?
じゃあ、春菜ちゃん
自由の身じゃん」


健二くんってば
また余計な事言うし・・・

笑うしかないじゃんか。
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