解けない恋の魔法
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最上梨子の“秘密を守る”という条件付だったけれど、仕事のオファーは無事に請けてもらえることになった。
会社に戻って部長に報告するとよろこんでくれて、すぐに稟議書を書き上げて、会社に提出するまで事を進める。
「きっと稟議は通るよ」
部長が言ってくれた通り、しばらく日が経ってから新作ドレスの稟議が降りたと上から知らせが来た。
もちろん、これからまだまだ道のりは長いのだけれど。
「朝日奈、やったな! 会社のOKも出たし。いいドレスができるのを期待してるよ」
「はい!」
私も満面の笑みだったけれど、部長も興奮していていつもより声が上ずっている。そしてなにより明るい。
「だけどまずはデザインだな。最上梨子がどんなデザイン案を提示してくるのかわからんが、実際にそれがなきゃ話にならん」
「ですね」
最上梨子のドレスが、うちの衣装部のマネキンに飾られる日がくるんだと思うだけで頬が緩んだ。
会社に戻って部長に報告するとよろこんでくれて、すぐに稟議書を書き上げて、会社に提出するまで事を進める。
「きっと稟議は通るよ」
部長が言ってくれた通り、しばらく日が経ってから新作ドレスの稟議が降りたと上から知らせが来た。
もちろん、これからまだまだ道のりは長いのだけれど。
「朝日奈、やったな! 会社のOKも出たし。いいドレスができるのを期待してるよ」
「はい!」
私も満面の笑みだったけれど、部長も興奮していていつもより声が上ずっている。そしてなにより明るい。
「だけどまずはデザインだな。最上梨子がどんなデザイン案を提示してくるのかわからんが、実際にそれがなきゃ話にならん」
「ですね」
最上梨子のドレスが、うちの衣装部のマネキンに飾られる日がくるんだと思うだけで頬が緩んだ。