とろける恋のヴィブラート
LESSON3 ピンクとブルーの別れ道
 パーティー当日――。


(どうしよう、緊張してきた……でも、もう引き返せないよ)


 鏡の前の自分は、先日、柴野に購入してもらったピンクのドレスに身を包み、普段ストレートに梳かしただけの髪の毛も、今日は綺麗に結い上げて整えていた。そして先程終わったメイクもバッチリきまっている。


(だめだ……落ち着かなきゃ、緊張したら……私、また――)


 その時――。
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