ナンパ男との恋~最終章~
小学校

入学式

「てるちゃん、今日来る?」


小学校入学式当日。


春樹が、起きた早々
輝樹の元へ駆け寄り
目を輝かせた様子で
輝樹を見上げている。


「行きてぇんだけど
仕事があっからな・・・」


そう言いながら
春樹の頭を撫でているけれど


「うん・・・・」



泣きそうに曇る春樹の表情。



「えーっ・・てるちゃん
来ないの!?」


叫ぶように
輝樹に向かって
起きた早々怒ったような表情を浮かべている広樹。



「ごめんな。
その代わり、今日は早く帰ってくっから」



「ほんとに?
じゃあ、じゃあ
お風呂一緒に入れる?」



春樹の曇った表情が一気に
明るくなり
輝樹の腕を掴みながら
必死に答えを待ち


「あぁ、だから
今日は、最後まで
かっこよく頑張れよ?」



「う、うんっ!!」



かっこよく頑張れって・・・・


まぁ・・・輝樹らしい言い方だけど。


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