オレ様探偵とキケンな調査
⑧プライドと嫉妬
「椿、迷い猫」


「ハイッ」


愛し合った翌日から、あたしはまた帯金探偵事務所で働くことになった。


数日、事務所の掃除に追われ、今日からは迷い犬・迷い猫担当のなんでも屋さん。


「マンチカンって、わかるか?」


「ハイ、なんとなく…。耳がパタンと足の短い…」


「写真はコレ。茶系のオスのマンチカン。名前はバンビーノ。家はココ、行動範囲は大体500m内だ。見つけ次第ココに連れて来い。ゲージとマタタビ、そこ」


「見つけられたら、ご依頼主のお宅に届けた方が早くないですか?」


「ド素人の椿に高額請求できんのか?」


「できま…せん…」


「じゃ、頼んだぞ。オレ、別件で外出てるから、戻り次第依頼主に連絡する」


「わかりました」
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