そして 君は 恋に落ちた。




―――――誰か私を殴って下さい!







隣にいるのは睫毛がやたら長い彼。

その小さな寝息に、私は咄嗟に手で口を塞いだ。





……なんで裸なの!!











……記憶は………ある。



昨日はあれから松田君と合流して、私は極度の緊張からか、彼が止めるのを聞かずにグラスを次から次へと空けていった。

そんな私が無事に家にたどり着くはずもなく―――気付けば、今に至る。





体をゆっくり起こし周りを見渡す。


白と黒で統一されたこの部屋は、松田君の家。

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