屋上共犯者。
Prologue

決意



もう、生きてるのなんて嫌だ。




私が生きてたって、何の意味もない。




毎日飛び降りようと思って、

マンションの屋上に来てた。



広い空を見上げ、


フェンスに手をかけ、私はいつも途方にくれる。




空は高すぎて、地上は遠すぎて、

自分がどこにいるのか分からなくなる。




きっと私は、


誰かに自分のことを、見つけて欲しかった。




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