幸せの花が咲く町で
◆優一

予期せぬ訪問者





「ど、どうしたの、一体!?」



夜遅くに、玄関のチャイムが鳴った。
当然、なっちゃんが帰って来たものと思い玄関に向かった。
だけど、どうも様子がおかしいことが扉を開ける前から感じられた。



「ひさしぶりだね!」

「亮介さん!!」

扉を開けたら、そこには数年ぶりに顔を合わせた亮介さんがいて、その後にはなっちゃんと、そして、顔をぐしゃぐしゃにした篠宮さんがいた。
一体、何がどうなってるのかもわからず、僕はとりあえず冷たいお茶を出して、誰かがこの状況の説明をしてくれるのを待った。



「す、すみません。堤さん……私のせいで……」

俯いたまま、篠宮さんが涙声で呟いた。



「違うんだよ。悪いのは私……
近いうちに話そうとは思ってたんだけど……良いきっかけが出来たし、今発表するよ。
優一……私、また亮介とやり直そうと思う。」

「えっ!亮介さんと再婚するの!?」

「何言ってんの。
私達、離婚はしてないから、再婚じゃなくて復縁だよ。」

「えっ!だ、だって……」

「私は離婚するつもりだったよ。
でも、離婚届を渡しても、こいつ、すぐに破り捨てるんだ。
だから、一応、籍はそのままになってたけど……」

「俺が夏美と別れるわけないだろう!
だけど、ずっと会ってくれなくて、会いに来たら小太郎と一緒に死ぬとか言って脅すし……本当にまいったよ。」

篠宮さんは顔を上げて、驚いたような顔で二人を交互に見ていた。
それも当然のことだ。
篠宮さんは、僕となっちゃんが夫婦だと思ってたんだから。
なっちゃんは一体どういうつもりなんだろう。
こんな重大な秘密を明かしてしまうなんて……それよりも、なぜ篠宮さんと一緒で、おまけに篠宮さんはなぜこんなに泣いていたのか?だ。
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