水曜日の彼女
**彼女になりたい**


~~朝陽side~~


俺が4歳、弟が2歳の頃…「おやすみ」という言葉を残して、俺たちの母親は家を出て行った。

次の日、目が覚めると、隣に母親の姿はなくて


「「ママ~どこ??」」


と弟と家中探したのを覚えている。




1年後……。


うちの家に突然現れた女性。


父さんは


「この人と結婚したいと思っているんだ。お前たちのママになってもいいかい?」


と真剣な表情で言った。




母親が恋しかった弟の博斗(ひろと)は、


「うん♡」


と笑顔で頷いた。


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