冗談ばかりの彼氏さま
×愛言葉




「結真っ、一緒に帰ろうぜ!!」



約束しただろ?と嬉しそうに寄ってくる巽に
あたしは、そーいえば……と思い出す。



「うん、帰ろう」


「うしッッ!……て、結真どうした?昼休みから元気なくね?」





「えっ!?そんなこと……ないよ!」




あれから、正直
記憶が曖昧であまりよく覚えてない。



分かってたことだって自分に言い聞かせてなんとか今こうして落ち着いた態度を装っている。

でも翔子にはお見通しなわけで、



「そんなこと、大アリよ!結真の大好きな体育でテンション下がりまくりだったもの。翔子様はお見通しよ♪」




「……え、今日、体育なんてあったの?」




「……結真、あんた重症だわ」




診察をするようにおでこに手を当てられ、熱はないことだけ調べられた。


熱なんて、ちっちゃい頃以来、出たことないなあー。
あ、インフルエンザもまだなったことないし。






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