流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
最終章 私のスター

star20, 私とサヨナラ








荷物を運んでいく。



陽也さんの家の使用人が、私の家からまとめられた荷物を運んでいく。



もう、この部屋ともお別れだ。




「サヨウナラ。」




そう玄関から出るときつぶやいて、外に向かった。



・・・・もう、当麻たちあの袋の中身見たかな?



きっと、電話がかかってくるだろうな。




「紗綾、行くぞ。」




陽也さんが私のもとにやってきて、そう言う。



私は、素直に頷いた。



電話をギュッと握り締めた。



電話がきて、声を聞いたら切なくなる。



でも、電話が来て欲しいって、淡い期待を抱いている。






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