優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
**…No.3

花は再び想いを伝える


とうとう東京出張の日がやってきた。

書類とノートパソコンを詰めた

出張用のビジネスバッグと

2〜3泊分の荷物を

大きめのボストンバッグに詰めた。

アパートを出て始発の電車に乗り込み

新幹線が停車する駅まで向かう。


まだ、電話もメールもしていないけど

明日は祝日だし

その翌日は有給休暇を取得している。


だから私は軽い帰省を兼ねて

今夜は本社の隣県にある

実家へ泊まろうと思っていた。


でも、今夜は仕事帰りに

赤羽さんと食事の約束をしている。


この日…私は決めていた。

今夜もう一度赤羽さんに

自分の想いを伝える事を……。


私はやっぱり好きだから…。

振られたけど諦め切れない…。

もし、遠距離でも付き合って貰えるなら

付き合いたいと思っている事を…。


どうしてもダメなら

今後は食事をする事は

もうやめないといけないと思うし

私自身の恋愛も

次に進まないといけない。


ダメなら辛いけど

その時は実家で大泣きでもすればいい。


そんな決意を胸に秘めて

本社へと私は向かった。

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