Love Game
回想

【瑞季side】



ピンポーン

ガチャッ!

ドアが開いたかと思ったら腕を引っ張られて

「…ゥ…ゥゥン」

激しく口づけをされている。

胸を叩いて…

やっと離れた。

「いきなりしないで」

「だって瑞希さん、遅い」

答えになってないし。

あの取り決めから初めて逢う。

あれから一週間経っている。

「忙しい忙しいってばかり言って逢ってくれない。契約無効にするつもり」

何故か膝の上に座らされてるし。

「ちゃんと来てるじゃない」

「今日は一緒の仕事だったからだろ。 逃げられない」

「だから逃げてないから」

毎日のように携帯とメールがある。

コイツも仕事が忙しいだろうに。

だいたいマスコミにばれたらどうする気なのよ。

今超人気のモデルが。

一緒にだって歩くわけいかないし。

人気モデルがセフレを連れて歩いてるなんてマスコミの絶好のネタだわ。

って…セフレって認めてる自分が情けない。

「瑞希さん、どうしたの?どよんでる」

コイツは一見軽いチャラ男ぶってるけど、気はよくつく。

人の顔色に敏感だ。

頭も悪くはない。

たぶん私のこんな情けない気持ちなんてお見通しだ。


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