エリート同期のプロポーズ!?
*7*

*****

「ほんっとーーーーに最近付き合い悪いよね、央も摩耶も」


「まぁまぁ、忙しいんでしょ、二人とも」


「それでは……暇なあたし達に乾杯!」


志帆の声に合わせて、よく冷えた生中のジョッキがいい音をたてる。


そんなことを言いつつも、志帆とゆっくり飲みに来るのも久しぶり。


7月になると同時にオープンしたビアガーデンは、連日の熱さにつられてか、ほぼ満席。


「オープン初日を避けたのにこれだもんねぇ」


志帆が辺りを見回しながら言う。


「岡野君にありがとうってちゃんと伝えてね」


「……やだ、別にそんな……」


志帆が急に可愛らしい表情を浮かべる。
< 158 / 376 >

この作品をシェア

pagetop