猫被り王子は私の彼氏!!♡
本当の愛とは







どんなに嫌な事があっても


朝は必ずやってくる。





学校。







もちろん優と仲良く行ける訳がなく

いつもより早めに家を出た。









「あ」







家から出ると優が歩くのをやめて

驚いた表情でこっちを見ていた。







やっぱり考える事は一緒か。








「せっかく早起きしたのに

これじゃ意味ねーじゃん」







「こっちの台詞よ」






私は仕方なく優に駆け寄り

いつもどうり二人で行くことに

なった。







「お前、昨日の男とあれから

どこ行ったの」






「彼の部屋だよ」





「は??!!!?!」








「でもすぐ帰ったよ」








拓との時間は短かったけど楽しかった







「優は?」





「ホテル。でも俺もすぐ帰ったよ」





「何もしなかったの?」





「当たり前だろ。誘われたけど

断って、とっとと家帰ったわ」








なんだ。お互い何も無かったんかい。








「告られたよ。咲に」





「なんて返事したの」






「フッたよ。俺は舞がいるからって。

気が無いなら私の誘いに乗らないでって

言われたけど誰からの誘いも乗るよ、

社交辞令だから。って言ったら、

ほっぺビッターンされた。」






「ばかじゃん。」







優は叩かれた頬をさすりながら

笑ってた。







社交辞令か。







優の社交辞令に私はどれどけ

苦しんだか。






ほんとばかなんだから。







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