vampire*love2
きっかけの終焉
金に近い茶髪に鮮やかな真紅の瞳をもつ和樹は



うずめていたキキョウの首筋からたっぷりと血を飲んだ後、



静かに顔をあげた




「和樹…」









「久しぶりだな、サクラ。それに昌。




何故俺を目覚めさせた?」





もともと鋭い目がさらに細められ、昌へ視線を突き刺す



「何故?和樹、寝ていられる時代はもう幕を閉じた。


始祖ヴァンパイアの王が目覚めたのだからな。


だったら起こしてやった方が親切と言うものだろう?」


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