カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
《6》気まずい二人

莉那side-

私は逸希を気に掛けながらも沢木部長とラブホに入った。


「莉那君も酷いオンナだなぁー。遊佐課長が君の幼なじみだったとは」


「いずれ話すつもりでした」


「そうかな?話すつもりなんてなかっただろ?話すつもりがあるんなら、最初から君は話しているはずだ」


先にシャワーを浴び終えた沢木部長は、バスローブ姿で濡れた髪をタオルで拭きながら出て来た。


彼の口から出た言葉は黙っていた私への恨みゴトだった。



「遊佐課長にも彼女居ますから…」


「ふうん。そう・・・」


沢木部長はソファに座る私の隣に腰を下ろして来た。爽やかなソープの香りが鼻孔を擽る。



「遊佐課長にも彼女が居るんなら…気を揉む程でもないか・・・」


沢木部長の手が私の肩を抱いて来た。


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