続 鉄の女には深い愛情を

８

それから半月後
平穏とは言い難いけど
普段の生活を取り戻し始めた。


千里の松葉杖が取れた日、私も退院した


貧血の数値が中々平均値に戻らず。
退院が予定より何日か多くかかってしまった。


健夫は毎日来て私を連れて帰りたがったけど、健夫も医者の卵。
数値を見ると諦めて渋々帰って行った。



千里も時間を見つけてはヒサシくんと会いに来てくれた。



そのたんびに健夫と口喧嘩して帰っていく。



ヒサシくんも今では健夫と凄く打ち解けたようで楽しそうに話していた。



結局、私は元々少し貧血気味な体質みたいで、鉄剤を処方され晴れて退院できたのである。



笠原の事件は、かなり大きくメディアで報道されたが
明夫くんとお姉ちゃんの力添えもあり
私が学校に復帰する頃には大学にメディアが殺到するような事は無くなっていた



笠原はストーカー規制法以外にも
殺人未遂、器物破損、銃刀法違反
色んな罪を背負って裁判を迎える事になる。



担当検事は明夫くんなので


「少しでも長く入れてやる」

と意気込んでいる。


お姉ちゃんも


「実刑減らされたら許さないからねっ！
あの弁護士に負けるんじゃないわよ！」


と息巻いてる（笑）



笠原の家は結構な資産家で良い弁護士をつけたそうで、、、


明夫くんはお姉ちゃん以外にもパパママ
彩ちゃんに修二くん、町内会の人たちからも色々言われてちょっと可哀想だけど



明夫くん、頑張って！


もちろん！私も戦う！！


私はやられっぱなしは嫌だからね。



やられたら何倍にもして返してやるんだから！


守ってあげたくなるような可愛いタイプではないのよ（笑）