姉の身代わりでも
そして、身代わりは本物になる。



予想外な仁史のプロポーズに、嬉しい涙があふれて止まらない。


「……はい」


両手で顔を覆ってそう答えるのが精一杯だったけれど。周りの人たちから拍手が沸き起こり、恥ずかしいやらで大変だったけれど。


仁史との身代わりでない初めてのキスは、幸せの涙の味がした。


【終わり】



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