白い月~夜明け前のその空に~
第三夜




。*゜⌒。..*゜⌒。..。.



星達の賑やかな声とは違う、風に乗って途切れ途切れに聞こえる、静かに響く声があった。


それはいつも見下ろしている、地球から届けられる声だった。








喜びや悲しみ、怒りや寂しさ…、地上から届く声には、一つ一つの思いが深かった。


月は届くその声から、感情というものを知った。






星達の声も地上の声も、聞き漏らすことなく、全てをちゃんと月は聞く。






どんな感情にも、何一つ揺さぶられることなく。


いつも同じたおやかな顔を向けて。





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