猫被り王子は私の彼氏!!♡
優のきまぐれ



朝起きるとママと雄一お兄ちゃんは

もうどこかに行っていた。









「優。起きて」





私はベッドでまだ寝息をたてて

寝ている優を揺さぶる。







「んっ…やだ。まだ起きたくない」






きゅん


 


優は眠そうに目をこすり、

また目を閉じる。 





なんだこの可愛い生物。






ほんとに優?



「どーしたの?まだ眠い?」






私はベッドの足元に座って

優の目線と同じ目線で優を見た。










「舞…俺、舞の事だいすき」







「え。」



 


どうした??ほんとにどうした??







猫被ってる?…そんなわけないよね






私がギョッとして優を見つめてると

優は瞳を開けて私を真っ直ぐ見つめてきた







「舞はきらい?」








きゅんきゅんきゅん!!









可愛い。可愛い可愛い。






優にこんな事思うのほんとに
初めてかも。



 


「す、好きだよ。」



「もっと」
 


「大好き。」



「…寂しい。俺は愛してるのに」







えええええ??!








ちょっと待った!!




私の心臓が持たないよ!!






どきどきどきどきどき








「…私も、あ、愛してる」



 




私が緊張しながら言うと

優は大きい瞳を細めて笑った。







「ふふっ俺ら両思いだねー」









きゅーーーーーーーーーーーーーーん!!!!









なんだこのギャップ!!!!

 



まるで猫が時々ご主人様に甘える

気まぐれみたいじゃないか!!!



 




「ねえ、抱きしめて」 


「え、う、うん!!」




私はベッドに入り優に抱きつく。






「舞、いい匂いする」

 



「え?ほんと?」





「うんっ、この匂いも俺のもの」








きゅんきゅんきゅん




  
今日1日はラブラブして

過ごしたのでした。






でも次の日はいつもの優に元どうり…





まあかっこいい優も大好物だけど。





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