激愛
第5章
龍一side



「龍・・・あんな言い方ないじゃん、彼女可哀そうだよ」



彼女が病室を出て行ってからしばらくして喜一がぼそっと呟く



俺は窓の外を眺めながら言葉を放っていた



「女なんて信用できねえ・・・・」




そう、女なんて信用できない



俺がそう思うのは自分の生い立ちのせいでもあるし最近神龍を襲ったある事件がきっかけでもある





俺は関東最大の暴走族神龍の幹部、葛西龍一高校二年



病室に駆けつけてきたこいつ・・・・澤田喜一も神龍の幹部で一つ下の高1



神龍の総長である矢島総一郎は俺と同い年であり幼馴染でもある




事件の始まりはその総一郎が助けた女・・・・普段は決して助けたりしなかった女を助けたことから始まった





俺たちの神龍という族はクスリや麻薬はもちろん犯罪全般はもちろん御法度



どちらかといえばバイクが好きな奴らが集まった集団




バイクでの走りに重点を置いて居る為喧嘩なんぞは滅多にすることがない





まあ売られた喧嘩は買うがこちらからは決して仕掛けない!そんな奴らが集まった集団だ
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