君がくれた約束
恋の選択

シュウはバイトに行くと、明るくなった頃香水の移り香を付けて帰って来る。



「バイトって何してるの…?」


「出張」


「……?」


「出張ホストだよ」


「出張ホストって何…?」


「俺の時間を売る仕事」


「ふーん…」



なんとなく、それ以上は聞きたくない。


その時、シュウから携帯の着信音が聞こえた。



「はい。いいですよ。…新宿の叙々苑ですか?…じゃあ明日の夕方に」



シュウは電話を切ると、何も無かったかのように、ソファーに腰を掛けた。



「お客さん…?」


「うん。俺期待の星だし急に予約来るから、携帯も持たされた」


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