少しずつ、見えるミライ
何が何でも、今夜決行!!

・・< side 朝陽 >・・




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< side 朝陽 >

あの晩は、強引に泊めてもらったものの、未帆さんと約束してしまった手前、あれ以上の関係に進むことはできなかった。

でも、まぁ、満足。

最初にしては上出来だろう。



勢い余って抱きしめちゃったのに怒られなかったし、「好き」って言っても全然拒否られなかった。

これは大きな自信になったし、次へのやる気に繋がった。



もちろん、ベットに入れてもらうことはできなかったけど、部屋着姿にすっぴんの可愛い未帆さんを見ることができたし、いっぱい話して、彼女との距離も各段に縮まった。

ずっとずっと楽しかったし、何より朝まで二人で過ごせたことがすごく嬉しかった。

頑張ったかいがあった。

本当に本当に良かった!!



唯一の心残りは、緊張してなかなか寝付けない彼女に対して、連日のバイト疲れに負けた俺が、不覚にも先に寝落ちしてしまったこと。

おかげで未帆さんの寝顔が拝めなかったじゃないか、俺のアホ!!

次は絶対、寝るもんか。

大好きな人のそばにいられるチャンスを、無駄になんてしていられない。

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