黒色女子を個人授業
第6章 それでも期待してしまうのは
***第6章***



寒いーー

明け方、強烈な寒気で目が覚めた。

なんだか身体の節々がミシミシ痛む。

ぼんやりした頭で考えた結果、私は戸棚の奥底にしまってあった体温計を引っ張り出す。

38.3度。


風邪気味ではあったのだが、睡眠不足と疲れが加わって更に悪化したようだ。

元はと言えば、一昨日の真夜中にランニングなんてしたせいだ。

何であんなことしちゃったんだろう。

私は心底後悔した。
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