孤独女と王子様
★募る想いと日常～side GOU～
スラジェで神戸さんと会った翌日。
僕はそれでも、神戸さんともっと話がしたい。

いくら侮辱されようが、傷つくようなことを言われようが、僕の心は揺るがなかった。
これで終わりたくないと、僕は神戸さんにメールをした。

すると、お詫びのメールが返ってきた。

返信があっただけでも嬉しいのに、来週も来てくれそうな文面に、僕は実家暮らしの自分の部屋で、破顔になっていたのは間違いない。

何故、彼女なんだろう。
彼女のどこがいいのだろう。
言葉や理屈では説明できない。

恐らく、神戸さんくらいな人なら、どんな言葉で人が傷つくのかくらいは分かっているはず。
それなのに、僕に対してあのような言い方をしたのには、それなりの理由があるように思えた。

だからもっと君を知りたいし、救えるものなら救いたい。
どうしても、彼女の心をこじ開けたい。
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