噂の壁ドン
これは!
勤め出して、半年が経ち、大分
慣れて来た時だった。

「お手伝いしますね。」
私は、クリームに砂糖を入れ、
ホイップしていた。

「余計なことをするな❗️触るな!」

「ごめんなさい…。」
並木さんが目で私をこっちおいでと
言っている。
黙って頷き、
控え室へ。

「あいつ、今、コンテストのお菓子考えてるんだけど、スランプでね。
貴美ちゃんが悪いわけじゃないんだ。」
「私、余計なこしたから。」
涙が溢れた。
「そんな顔してお店にでれないよね。
落ち着いたらでいいから。」
「すみません。」

結局、そのままその日は帰宅した。
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