天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
憂鬱
「それで、OKしたんでしょ?」


しえるはレポート用紙を眺めながら、横目で僕を睨んだ。


「してない......」


「意味がわかんない!!」


僕はアパートに帰って来ていた。初音さんには悪かったけど、僕は交際を断った。


初音さんは非の打ち所がない。でも、いきなり言われても、どう答えていいかわからなかった。


「初対面で告白するなんて大胆だね~。海君と大違いだよね。積極性があるっていうか」


「僕じゃだめだよ。釣り合わない......」


「ふぅん」


しえるは僕の横顔をじっと見ていた。
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