黒色女子を個人授業
第11章 せめて今の関係だけは
***第11章***



花に揺さぶられて認めざるを得なくなった。


私は大城さんが好きだ。


悔しいけれど。


だからって、私と大城さんの関係は上司と部下であり、それ以上でも以下でもない。

そしてこれからもそれは変わることがない。

そんなことは嫌っていうほどわかっているのに。


どうして感情がうまくコントロールできないのだろう。


モヤモヤとした気持ちを抱えたまま、年の終わりを迎えてしまった。

明日はオフィスの大掃除と納会だから、実質今日が仕事納めとなる。
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