メガネと海と空の色
優等生と問題児



嫌がらせはすっかり収まった。

犯人はわからずじまいだけど、
無くなったんだからもう気にする事は無い。

あの時から、クラスの雰囲気も良好だ。

私も、少しだけみんなと関わるようになった。


「樹ちゃーん!! 好きだよー!!」


雅人からの告白は、相変わらず。


「え? 今日はシカト?」

「勉強中」

「俺も勉強するーっ」

「図書室では静かにしてて」


図書室は好きだ。

静かだし、本の匂いは落ち着く。



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