私の横に居る人
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お腹で赤ちゃんの胎動を感じる頃、無事に私達は結婚式を迎えた。

「悠さん、身体の方は大丈夫?」

智樹のお母さんに控室で聞かれた。

私の控室には、智樹の両親と私の両親が来ていた。

「いつも娘の事を気遣って頂いているようで、ありがとうございます。」

私のお父さんが頭を下げた。

「いいえ、もう悠さんは私達の娘みたいなものですから。でも悠さんが大学に入ってからのお付き合いになりますから、もう6年になりますか。」

智樹のお父さんもニコニコしている。

それまでに何度も顔を合わせている両親達は、すっかり打ち解けている。

「おい、みんなここで集まっていたのか。」

そこへ入って来た智樹は、ちょっと拗ねている。

「俺だけ仲間はずれみたいじゃないか。」

そんな智樹の声にみんなが笑い出す。

「もうあなただけの悠さんじゃないんだからね。もう少ししたら孫も産まれてくるんだから。」
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