センチメンタル・スウィングス
この人に愛されている (最終話)
今度、エントランスには誰も来なかったので、彼の部屋番号を押した。
すると、スピーカーからは何も言わずにドアが開いたので、私はサッと入って、そのままエレベーターに乗った。

誰にも遮られることなく、彼が住む403号室へ着くと、チャイム1回ですぐドアが開いた。
「この人、ドアの前で待機してたの?」って思うくらい、素早く。


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