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束の間の休息
私はワンルームのマンションに連れて来られていた。


小綺麗な部屋には、家具以外何も置かれていない。


「そんなにじろじろ見るなよ」


「ごめん」


「お前、名前は?」


「真美(まみ)」


「俺は月(つき)」


男は煙草に火を付けた。紫煙が部屋にこもる。


美味しそうに、煙草の煙を肺に入れる姿に男を感じさせられた。
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