私の身体と心
6
そして今日は金曜日。

今週は村木と飲んだせいか、バタバタとした週だったような気がする。

現地集合で、今日はいつもと方向が違うホテルを指定された。

-着いたよ。- 

とメールを打つと、

-もう居るよ。- 

それと同時に車のドアを閉める音が響いた。

きょろきょろしながら、私の車の前に来ると、合図を送る彼。

「今晩は。」

「おう。」

私はいつものように彼の後ろを少し遅れて、ホテルに入る。

彼は勝手に部屋を決めて、エレベーターへ向かう。

これもいつも通り。

エレベーターが来て、中で二人になると、彼は私の腕を取って引き寄せた。

「ど、どうしたの?」
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