咲かない花
本当は、出かける予定もなかったし、日曜にしなきゃいけないこともなかった。
でも二宮くんに「予定がある」と言ってしまった以上、何か予定を作らなければ・・・。
と思った私は、日曜日に髪を切りに行った。

全く。
なんで私って、こういうところで律儀になってるんだろう。
二宮くんに嘘ついてもいいじゃない。
ていうか、二宮くんは私が嘘ついてるって分かってたはず。
私がバレーの試合を観に行きたくないって、分かっていたはず。

でも・・・二宮くんには嘘をつきたくなかった。

・・・もう!私のバカ!
「あなたとはつき合わない」って、ハッキリ言えばいいのに!
二宮くんとは、必要以上に関わりたくないと思っている・・・はずなのに。
ただ何もしない、今までどおり、だから、あっちは諦めてないんじゃないの?

でも・・・二宮くんが諦めてないのなら、私は希望にすがってるのかもしれない。

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