螺旋上の赤
第8章 デンプシーロール
第8章 デンプシーロール
(うーん、やっぱりお昼過ぎからの登校だと楽だなぁ。)
軽快に自転車を漕ぎ、いつもの駐輪場に突っ込んでいく。
教授が学会か何かに行くみたいで午前中お休みになったから、今日は講義は午後から。
なので、急遽暇になった午前中に少し用事を済ませてきました。
背中のリュックには、相棒のアレックス君が髪をなびかせ、元気に揺れている。
(よし、ここで急旋回ぃ〜!)
シャ〜ッ!
午後からの授業にご機嫌な私は、いつもよりも早い突入速度で弧を描きながら駐輪場に突っ込んでいく。
(——って、誰かいる!?)
「わわわわわっ!どいてどいてぇ!」
「あん?……おわぁ!」
なんと有が自転車を止めているところだった。
(うーん、やっぱりお昼過ぎからの登校だと楽だなぁ。)
軽快に自転車を漕ぎ、いつもの駐輪場に突っ込んでいく。
教授が学会か何かに行くみたいで午前中お休みになったから、今日は講義は午後から。
なので、急遽暇になった午前中に少し用事を済ませてきました。
背中のリュックには、相棒のアレックス君が髪をなびかせ、元気に揺れている。
(よし、ここで急旋回ぃ〜!)
シャ〜ッ!
午後からの授業にご機嫌な私は、いつもよりも早い突入速度で弧を描きながら駐輪場に突っ込んでいく。
(——って、誰かいる!?)
「わわわわわっ!どいてどいてぇ!」
「あん?……おわぁ!」
なんと有が自転車を止めているところだった。