過去恋に今の鼓動を重ねたら
過去恋のパッション
真島くんとの食事は1週間の終わりの金曜日だった。金曜日ということで、雅也さんに誘われるかもしれないと思ってまたもや断る理由を考えていたが、大学時代の友だち数人と飲み会が出来たと言い、ホッとした。

一緒に過ごせないことを詫びてきたが、「いいよ。飲み会、楽しんできて」と快く承諾した。自分の予定については触れないで…。


私の勤めている会社は都内とはいえ23区外にあるので、都心まで少し時間がかかる。大学時代から住んでいる5階建のマンションは会社から近い。通勤に時間がかからないこともこの会社を受けた理由の1つだった、

決して大きくはない会社だが、業績は上昇していて、事業拡大もしてきている。「これから期待出来る会社」と雅也さんはこの会社を選んだ理由を言っていた。確かに期待出来る会社だと思う。


真島くんは終わるのが7時頃だというので、私が近くまで行くことにした。5時半に終了したので、家に帰って着替える時間もあった。

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